金沢の女性のアイデア、「コッカイオンドク」というアイデアは素晴らしい。
国会質疑を議事録に基づいて音読する。当然ながら、まことにアホな答弁をしているのがミリミリわかるという寸法だ。
これは「喜劇」あるいは「笑劇」の理論にぴったりである。あるいは、漫才のボケと突っ込みの関係でみてもわかる。
ボケ側がとぼけた喋りをする。突っ込み側はわかっているのだけれど、とぼけてボケの喋りをなぞる。
突っ込み側は、「あんたボケてまっせ」と意思表示しているのだが、ボケだからわからずに繰り返す。その状態が延々続く。観衆はご存知だから笑う。
なるほど、木偶の大臣め! と叩きつけるよりも、木偶の真似を繰り返すことによって、十分に観衆に理解していただける。見事に諷刺が立ち上がるのですねえ。