ミャンマー情勢は、なかなかわかりにくいが、都市部のデモ以外に、農村部でも人々が粘り強く抗議の抵抗運動をおこなっている。
1988年の民主化闘争は主として都市部だったが、今回は、農村部の活動が大きく拡大しているらしい。当時と比較すると、大学が8倍程度に増えており、民主主義の浸透が進んでいるのだろう。勉強の力は大きい。
もう一つは、人口30%程度を占める少数民族各派の動向だ。スーチー氏のNLDの議員らが立ち上げた連邦議会代表委員会CRPHと、国軍の提案合戦が繰り広げられている。CRPHは、少数民族の自治権実現を提案した。
すでに抗議運動で250人超が殺され、2,656人拘束されているという。米中は対決をひとまず置いて、国連としての活動に一本化する努力をしてもらいたい。日本政府の動向がほとんど報道されないが、もっと主体的に国軍に働きかけてもらいたい。