論 考

威張る輩には

 1970年代、23歳だったか。わたしは電機の組合役員。地域の労働組合の役員も兼ね、市に労働会館建設を働きかけていた。

 古参市議を座長として委員会を作り、すでに労働会館を建設していた高松市へ視察に出かけた。

 道中、市議が、「おい弁当買ってこい」という調子で、随伴の市職員を横柄にこき使うので頭にきて、「あんた、彼(市職員組合)はわたしらの仲間や。弁当くらい自分で買いなさいよ」と一発お見舞いした。

 古顔とはいえ、市議はもともと当組合の先輩である。市議会副議長になって公用車があてがわれ舞い上がる程度のお方で、もともと不愉快な印象をもっていたのも背景にあった。

 公僕ということでは、市議も市職員も同じである。罵声・怒号議員が告発された記事を見て、ふっと思い出した。

 ブラック企業なんてものがあるのも、職場でパワハラが蔓延するのも、要するに本来ポストに就くべくではない連中が多いからだ。

 働く皆さま、理不尽な連中には、モノゴトの筋道を教えてあげましょう。モンテスキューだったかな。「踏みつけられて、後で文句を言っても仕方がない」

 これがデモクラシーを育てていくためには不可欠だと思うのです。