論 考

前のめり

 読売社説(12/17)――日英2プラス2 「準同盟国」と安保協力深めよ――とある。こんどは、いつの間にか「準同盟国」という言葉が登場した。

 日英は、2012年に「防衛協力のための覚書」を締結、13年「防衛装備品協力の協定」を締結、14年7月「空対空ミサイル開発に向けた共同研究開始」、17年「日米物品役務相互提供協定」などなど、あまり話題になっていないが、読売が書いたように、まさに「準同盟国」みたいである。

 ところで、いったい、これはいかなる政治的論議を経てなされているのか。メイ首相が来日した際も、京都でお茶を飲んだだけみたいな感じであったが、ハード面の協力関係ばかりに熱を上げるのは感心しない。

 なんでもありの現内閣の行動に、わたしは大いに心配する。読売は、対北朝鮮問題を例示するが、日英「準同盟」! というのは、中国・ロシアとの関係に少なからず影響するからだ。