論 考

停戦気運高まる

 26日、ガザの死者は7,028人になったという。ガザの人々は水不足で海水や汚水まで飲んでいるという。現地が一刻を争う危機であることは誰でもわかる。

 25日、バイデン氏がネタニヤフ氏に、①恒久的和平への道筋を考慮し、危機後の地域の姿を考えるべきだ。②自国民の防衛は当然だが、国際人道法に合致した形でおこなうべきだ。③ヨルダン川西岸の入植者過激派がパレスチナ人に攻撃しているのを直ちに止めるべきだ。――あきらかに従来の発言とは異なって、イスラエルの自制を求めている。

 背景には内外世論の動きがある。バイデン民主党内では、若者中心にパレスチナへの同情が高まっているらしい。

 オバマ氏は、イスラエルが国際法を守るべきこと。その理由として、パレスチナの人々がたくさん殺害され家を追われていること、食料・水・電気を止めるのは、自由を奪われた人々の人道危機を深刻化する。このままいけばイスラエルが世界から支持されなくなる――という声明を発した。(10/23)

 国連総会で即時停戦決議が採択される見込みであること、EU首脳会議でガザ人道回廊と戦闘一時停止呼びかけをおこなうことなど。

 残念ながら、日本政府のプレゼンスはきわめて影が薄い。