仕事で出かけたことがある。大阪市の夢洲(ゆめしま)は殺風景な印象しか残っていない。
1980年代土地バブル時代に、土地を生産できないというが、埋め立てればやれるぞというわけで、大々的な埋め立てがおこなわれた。なにしろ、米国の超高層ビルを日本企業が購入したくらいだから、鼻息が荒かった。
うまくいけば、そのまま成功物語だが、バブルが崩壊して皮算用はアウト。
始めたら絶対止められないのが日本的気風。だだっ広い土地はできたが巨大な負の遺産で、あーでもないこーでもないの議論百出。
五輪誘致もかなわず。なんとか万博に期待だ。しかしイベントでは持続性がない。つまるところ、IR(Integrated Resort)、総合型リゾートに注目という次第。
日本全国過疎地だらけで、町おこしの苦労が積み重ねられているが、なんのことはない、大都市の大阪も同じことをやっている。
IRはホテルや会議場などの施設だが、人を呼ぶには常時イベントが必要。手っ取り早いのがカジノである。外国の成功例を見て期待を膨らませる。
しかし、カジノ人気が爆発的にならなければ膨大な集客は不可能。カジノなんぞに関西・大阪の持続的発展を願うところに、深刻な事情がある。ちっとも新しい発想がない。