日々道楽

ハリー王子の離脱移行期間

 イギリスがEU離脱で、やがて移行期間に入る。今度は、王室のハリー王子が王室離脱を希望して、一足早く離脱移行期間に入った。

 外から見ていると、イギリス王室と国民の関係は、実に開放的で、日本でいえば人気芸能人並みの扱いを受けているようだ。

 イギリス王チャールズ1世は議会としばしば対立して、1628年に「権利請願」を受諾した。その後11年間にわたり議会を招集せず、ついに1640年議会と衝突して内乱を招き、議会軍に敗れたチャールズ1世は1649年に処刑された。やがて王室と国民の関係は回復して、今日に至った。

 今度は、王室内部からの反乱みたいなものだが、少し考えれば、民主主義と王制は異なる2つの路線である。単純にいえば、「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」である。フランスは1789年のフランス革命をきっかけとして、やがて王制を廃止して共和国になった。

 ハリー王子が「普通の人」として生きたい気持ちは、誰でも理解できるのではないだろうか。世界の長い歴史からすれば、世襲で王室がいつまでも継続するのは骨董品的価値があるにしても、理屈では不思議である。

 さすがイギリスは民主主義の先進国だ。