-開き直りの美学立ち読み

ライフビジョン自社印刷
700円
A6版/200頁
    <目次>

T 五年目の習作−様々な「開き直りの美学」

    −人間がおもしろい−
       民主主義トレーニング 
       「神様」は存在するか 
       生きがい作り講師、生きがい作りに悩む! 
       主婦業移管中 
       人間という愛すべき不思議なもの 
       人と道具 

    −病気は元気−
       私のもっとも輝いた日々 
       傷だらけの人生 
       多病息災〜病を味方に人生楽しく 

    −闘う勤め人−
       旅で捨てたもの、拾ったもの 
       私の開き直り 
       否定から開き直りへ
       二十年前の私に会って
       もう一度、元気を出そう
       和解訴訟は良い気分
       開き直り大宣言

    −転身−
       会社ふぜいに人生まで牛耳られてたまるか 
       戦艦とお蚕さん 
       転職と自己改革
       サラリーマンでは味わえなかった醍醐味

    −考える・いささか吼える−
       反省と未来への提言 
       おまえたちはどう生きるか 
       笑顔の日本人
       山からの訴え
       個性と依存
       高齢者よ自己主張を!
       まず、投票所に行こう
       SOHOKO(ソーホーコー)で見せろ親の背中
       たてまえの嫌いな男

    −「私らしさ」を追う−
       カネと地位と女と私と 
       還暦を迎えて 
       父からえたもの
       祇園囃子の風
       爛漫の桜の下で
       夕日の中之島をブルースで
       わたしの人間理解への道
       自分を試す
       終章
 
U 「開き直りの美学」分析編


V 「開き直りの美学」解題

       開き直り 
       美学とは 
       樽と葡萄 

 はじめに

 普通の人たちが「人生を考える」勉強会として、一九九三年に発足したライフビジョン学会の五周年を記念して本を作ろうという話になった。おりからわが国はバブル崩壊後の不況が長引き、日本全国見渡せば非元気の蔓延。萎縮せず、おおらかに、開き直ってみようじゃないかというのが発端であった。
 一九九八年の年末に構想発表し、原稿はそこそこ集まったけれど、出版社もつかず、編集体制の不手際も重なって、しばしお蔵入り状態となっていたが、ここにようやく日の目を見るに至った。
 当然ながら臍まげて原稿返せという声がなくはなかった。せっかくの原稿が古くなってしまうという危惧は誰しものことである。
 しかし、ベストセラーよりもロングセラーのほうが、より価値があるではないか。少々制作が遅れたくらいで通用しなくなる内容であれば、元より他人様に読んでいただく価値のないパルプ原稿かもしれない。時間はこの場合、原稿の熟成と考えたい。
 で、三年の熟成を経たこのワイン、皆様のご気分直しにお読みいただけたら幸いである。

ライフビジョン学会理事会