知性と品性
辻清明(1913~1991)『日本官僚制の研究』の初版は1952年であった。 全体を流れる主張は、いわく、わが国は「官尊民卑」にあるというに尽きる。 日本国憲法で、公務員はpubl...
人生とデモクラシーを考える、発信する since 2006.06.20
辻清明(1913~1991)『日本官僚制の研究』の初版は1952年であった。 全体を流れる主張は、いわく、わが国は「官尊民卑」にあるというに尽きる。 日本国憲法で、公務員はpubl...
国連安保理事会が、アメリカのエルサレム首都認定について、撤回を求める決議案を提出した。 アメリカが拒否権を行使したので決議は成立しなかったが、15理事国中14理事国が賛成したのであるか...
読売社説(12/17)――日英2プラス2 「準同盟国」と安保協力深めよ――とある。こんどは、いつの間にか「準同盟国」という言葉が登場した。 日英は、2012年に「防衛協力のための覚書」...
本日は61年前の1956年、日本が国連総会全会一致で国連加盟を認められた。重光葵外相は「東西の架け橋になる」と挨拶した。当時は東西冷戦真っただ中であった。 国際秩序というものは、実は仮...
NO.1229 『君たちはどう生きるか』(1937)が大人気らしい。著者は吉野源三郎さん(1899~1981)だ。吉野さんは、1946年創刊の雑誌『世界』編集長であり、日本国憲法の浸透と...
教育関係者の指摘だ。 いわく、いまの点取り虫教育においては、誰もが自分がこぼれないように必死で、なんとか正社員の座につくと、フリーターになるのは自己責任の問題だという気風が支配している...
ある大学名誉教授の先生が、「小中学校の勉強をきちんとこなせば、社会を立派に渡っていける」と話された。 歓談盛り上がっているなかで、ちょいと顔を出した言葉なのだが、わたしは、真理を突いて...
アメリカのFRBは、2014年10月に金融の量的緩和を終了し、15年12月にゼロ金利政策を解除し、その後3度利上げして、いま1.25~1.50%とした。 日銀は出口対策など考えていない...
空を飛ぶものは落ちるし、落す。 普天間の第二小学校の校庭に、米軍CH53Eヘリコプターが90cm四方の窓枠を落とした。 米国内では、海軍・海兵隊の航空基地に対してクリア・ゾーン(c...
外国人技能実習制度は、1960年代、海外現地法人の社内研修制度が好評で、これを原型として93年から、海外からの実習生を日本に受け入れて報酬を支払いつつ技能研修をしてもらう方法として導入され...
ICANのノーベル平和賞授賞の報道を見て考えた。 いわゆる「力による平和」構築論は、物理的な理屈からはまだ完璧に論破できないとしても、「核兵器均衡」論は、北朝鮮の核保有が少なくても、圧...
イギリスのEU離脱交渉が進展して、わたしは常識的には上等だと思う。ただし、またまた文句が出るわけで、Brexitの離脱ハード路線がふにゃふにゃになったという批判が登場する。 そもそも国...