論 考

デモクラシー官僚精神

 モラー特別検察官指揮によるロシア疑惑捜査が進んで、トランプ氏のイライラが高まっている。

 トランプ氏は以前から、自分が指名した司法長官ジェフ・セッションズ氏がロシア疑惑捜査に介入しないので腹を立て、悪口を言い続けている。日本流ならばセッションズ氏に指揮権発動してほしいわけだ。

 23日、セッションズ氏が声明を発した。

 「(自分が司法長官である間)司法省の行動は政治的配慮によって不適切に影響されない」

 「(司法長官として)最高水準の行動を断固として要求し、それに見合わない場合は対応する」

 全面的にトランプ的介入に対決する意志を表明した。司法省が現職大統領を訴追する可能性は少ないと見られているが、もし、トランプ氏が何か直接的介入をやるならば、そのリスクは極めて大きいというわけだ。

 こういう態度をわが国の優秀な官僚諸君にも学んでいただきたい。