政府は、いつでも官僚のクビを切ることができる。たとえば、休職を命ずることもできるし、クビのすげ替えもできる。
今般、佐川くんは間違いなくクビを切られたのであった。だから、ここ一番「真相はこうだ」とやってほしいと、大概の人が考えたであろう。
ところがどっこい、クビを切られても「ハチ公は忠犬」なのであった。
なにしろ、誰が命令したのか、誰がやったのか、わからないままに――国税庁長官にまで就くようなエリート官僚が――形式として責任を取ったというのだから不条理劇という次第である。
いうならば、カフカ『城』を真似した出来損ない芝居である。
もちろん、わたしの目は節穴ではないから、こんなアホな芝居を見せられて感心などしない。まさに堂々と「犯罪」が国会でおこなわれた。
安倍氏は公約(!)通りに即刻辞任してもらいたいと主張するのみだ。