論 考

ごっちゃごちゃ

 カナダのバンクーバーで、朝鮮戦争当時の国連軍16か国+日本・韓国・インド・スウェーデンの合計20カ国による「対北朝鮮」外相会議が開催された。

 例によって例のごとくの対北朝鮮包囲網を固めるという戦略である。

 東京新聞によれば、横田基地に朝鮮国連軍後方司令部がいまも残っていて、豪・米・カナダの4人が勤務しているそうだ。これは初耳だった。

 なるほど、朝鮮戦争は1953年7月に休戦したまま65年が過ぎたという次第だ。そもそもは、太平洋戦争終結時に、アメリカとソ連がそれぞれの思惑で南北朝鮮に分断国家を作ったことが諸悪の根源である。

 どこまで歴史を遡るべきかはともかくも、突き当たるところまで原因を探って、新しい展開を求めるしか問題解決できないのではなかろうか。

 力ずくで問題解決を図ろうとするのが、本当に理性的であろうか。

 1月13日、ハワイでミサイル飛来の誤警報が流れたとき、ホワイトハウスでは関係者が大混乱したそうだ。なんでも、アメリカ国内へミサイル攻撃があった場合のマニュアルは存在するそうだが、この30年間ほったらかしだったともいう。

 パッチワークというか、弥縫策というか、そのときそのときにモグラ叩き的対応ばかりやっているという批判は的外れではなかろう。

 大統領専属医によれば、トランプ氏は、認知能力が正常で、健康状態良好とのコメントである。しかし、真っ当な仕事ができない正常とは、正しくは異常なのだと、わたしは思う。