論 考

選挙活動異聞

 昨日、出先から電話すると、わが駅前で、選挙の街宣車を止めて某政党と某某政党がお互いに罵り合いを始めたので、日ごろ聞き耳立てない人々が面白がって遠巻きに見ているという。

 用事を終えて帰所すると、まだがなり立てている。どうやら2時間くらいやり合ったようだ。さすがにだいぶ疲れており、電話で聞いたほどの激しさはなく、聴衆もほとんどいなかったが、罵倒合戦というのは、始めると容易に終われない。早く止めたほうが敗退したと思われるからだ。

 某と某某政党は、本来なら泡沫政党だが、既存政党が精彩を欠くから、徹底的に目立とう作戦である。思想的にはかなり危なく、一方はヘイトスピーチで名を挙げた?

 よくいえば元気いっぱい、政見をまっしぐらに主張する。いっぽう、少し冷静に評価すれば、弁論や討論の在り方など弁えずがなり立てる。いずれも当選しないだろうが、まさにゲーム感覚で遊んでいるようでもある。

 就職活動的でないのはよろしいが、その不寛容的、他者を認めない態度からして、政治の舞台に送り込みたい人士ではない。

 統一地方選では珍しい現象でもある。政治が動く予兆なのか。

 惰眠を貪る有権者といわれないようにしなくてはいけませんねえ。