論 考

閉会中審査

 国会閉会中でも、衆参両院の常任委員会・特別委員会は、議院の議決があれば閉会中審査をおこなう。どうにかこうにか、今回閉会中審査をおこなう模様である。当たり前だ。

 議員は議会において論議するのが仕事。政府・与党は、極力議会での論議を避けようとしてきた。これは単に悪弊というにとどまらない。議会制度の根幹にかかわる問題だ。

 こうした文句を言わねばならないのは、わが政治が異様な事態にあることで、まったく論外の不祥事である。

 もう1つ、政府・与党は「丁寧に説明する」としばしば語るが、言葉遣いが丁寧だとか、自分が言いたいことだけを執拗に話すだけでは無意味である。

 論議というものは、説明に対して疑問や異議が提起された場合、はぐらかさず、いなさず、正面から受け止めねばならない。

 そうした見識・態度がなければ、議会の価値はない。