日々道楽

なぜ、WHOがIOC総会に来たのか

 WHOのテドロス事務局長は、昨日、東京でのIOC総会でスピーチをした。世界はパンデミックの統御に失敗しているという認識である。そして、「五輪がパンデミックで疲弊した世界への希望のメッセージになってほしい」と語った。

 おそらくIOCは、早くからWHOの判断が五輪開催の妨げにならないように調整していたと思われるが、防疫に関して、世界の司令塔ともいうべきWHOが、本来の役割からの発言に限定しなかったのは残念だ。

 五輪前のIOC総会にWHO代表が出席するのは恒例ではなかろう(ただし、これは調べていない)。

 わざわざ訪日、IOC総会へ出席して、防疫というリアルな役割を放擲し、「希望」などというセンチメンタルな発言をした。バッハ戦略に寄り沿って! 日本国内の五輪反対ムードに対する「お墨付き」を与える芝居に見える。

 一方、いわゆる各国首脳級の開会式参加は15人程度で、G7報告で菅氏が、「全首脳から大変力強い支持をいただいた」と語ったのが雲散霧消だ。マクロン氏も、次がパリ五輪でなかったから訪日しないだろう。

 WHOがおカネで動くという不信感を持たれなければ幸いだ。