論 考

目下、大きな風は吹かず

 東京新聞による都民意識調査では、投票先が、自民18.4%、共産15.7%、都民ファースト13.9%、立民13.6%、公明6.5%、不明20.6%である。注目は、自民が1か月前より微減、都民が9.6%から上昇した。

 小池人気は54.1%、なかなかしぶとい。小池入院作戦? が、都民ファー―ストとのつながりを明確にしたように見えたらしく、それが上昇の理由だという分析だ。

 五輪は中止が42.4%、無観客が25.3%、観客を入れてやるべし23.8%だから、いまの進め方に対しては67.7%が反対である。やるべしで見れば49.1%で、中止より6.7%多い。この辺りの気風が、自民と都民の支持率の背景だとすると、五輪自体は都議選の争点としては拮抗している。

 菅氏の支持率は21.6%と、断然低い。にもかかわらず都自民は力を発揮している。つまり、選挙結果を左右するような風が吹いていないらしい。