DX(Digital Transformation)は、2004年にスウェーデンのエリック・ストルターマン教授の論文が嚆矢とされる。
要旨は、ITを戦略的に活用することで、企業の在り方(組織風土)を変革し、新たな価値を創造するというにある。2010年代から世界的に注目されるようになった。
このテーマの大事なところは、単にデジタル技術を使うという水平的思考ではなく、大きくいえば文化の質(quality)を高める。垂直的思考が大事だという視点にある。
たとえばフランスでは、政府に対して15万筆以上の署名が集まると、各界代表からなる諮問機関が、社会的意見に対する検討会議をおこなうそうだ。これは、民主主義にDXを活用する事例として意味が大きい。
労働組合も、DXを職場の変化と捉えるだけではなく、活動を活性化させるための手段として有効活用してはどうだろうか。機関紙活動があまり活発とは言えないし、ホームページも力が入っていない。
そのためには、広報活動といえば「お知らせ」思想を克服できていないことから、検討を始めたい。