広島県知事が２１日に、県職員が受け取る一律１０万円をウイルス対策に充当すると発言した。県内外から批判が出て２２日に撤回的発言をした。
知事がどんな政治家なのか知らないが、そもそも１０万円はウイルス対策として予算が決められた。それを、たかが！ １知事の独断で予算目的を変更するという思い上がりは、デモクラットにあらず、議会制民主主義の政治家にあらずだ。
もちろん、どんな経緯にせよ、独立した人格の他者の懐に手を突っ込んでおカネを引き出すような発想をするのだから、倫理道徳的にも異常である。
使途目的をウイルス対策とすれば反対意見が出にくいと見込んだのであろう。大義名分らしきものを自分の趣味・理屈に使いたがる傾向は誰にもあるが、知事という立場の人がこのようであると悪しき政治になる。
これが権力政治家のはまりやすい専制政治を意味するからだ。