2011/01
お金を有益に失う法ライフビジョン学会


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 オープニングはカクテルショー。会場ブリアンでシェイカーを振るのは、横浜インターナショナル・カクテルコンペ2010で準優勝した西田基さん。この後参加者はcash-onスタイルで、思い思いのカクテルをリクエストして楽しみました。

 顔なじみになった常連の参加者は、あちこちで歓談の輪を広げました。

 水だけで育つアイビーもカンパ品。

 いただいたカンパ品を皆でオークション。


 12月14日、カンパ金を振り込みました。
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2010.12.11 新宿京王プラザホテル「ブリアン」
チャリティーオークション・パーティ2010報告 
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 お金とは不思議なものです。持っていれば少し安心、じっとしてれば目減りが心配、バブルの波には乗り遅れるなと焦燥感。心穏やかに過ごすにはお金ナンテ無い方が…
 とはいえ「何か」に備えて有給休暇も預貯金もため込みたいのが人の常。老後は子供の世話にならないように、ご近所には迷惑をかけないように。こうしてある日気がつけば、何かあったら助け合う人のつながりのなんと希薄になったこと。有事に備えて無事が枯れてしまったのでしょうか。
 安全保障は「孤人」主義では成立しません。近頃近海が物騒なので政府は大層な軍備費で安全を買おうとしていますが、それは政治の自己否定ではないですか。武力で平和は作れない、これは20世紀の歴史的事実です。
 武器の代わりに有力なのが人間の安全保障です。争いの原因が貧困や差別や抑圧ならば、人道支援や民間交流で対立と暴力を無力化し、世界の人々が「お互いさま」と言い合える関係を作りたい。同じお金を失うのなら、武器にではなく平和のために失いたい。皆様のポケットマネーが「お互いさま」の文化を復活し、世界平和につながればという大それた夢を借景に、ライフビジョンはチャリティ・オークション・パーティを続けています。
 街を歩けば昨今は、「90%OFF」や「ポイントサービス」の看板が立ち並びます。しかしパーティ会場だけはデフレの風に逆らって、毎年快調に「インフレ経済成長中」です。皆様から寄せられたカンパ品を競りあって、高値を付けあって、15回目の今年は285,000円のカンパ金を国際協力NGOジョイセフ(財・家族計画国際協力財団)にお贈りすることができました。
 さて今年のカンパ品、変わり種はついに植物が登場したことでしょうか。火山の軽石にアイビーを植え付けた観葉植物は、水やりだけで新しい芽吹きを楽しめる、成熟社会にぴったりのお品物です。
 これまでいただいた貴品珍品ブランド品に代わって、最近は自家製野菜や非売品の農産加工物、額入り絵画や手作り工芸品などなど、流れが少し変わってきました。「異常気象で猪が例年より多い」と山鯨肉の冷凍や、「異常気象で出来が悪いけど」と黒豆の袋入りが、新宿一流ホテル・メインバーのテーブルに並ぶなんて、ちょっとおしゃれに思えます。
 カンパ金品をお寄せくださった皆様、会場にお出かけくださった皆様、場外で入札くださった皆様、そしてオークショナーの大下政勝さん、今年もありがとうございました。
 「来年は何を持って来ようかしら。」会場の出口では早くも次のお楽しみが始まっていました。


 日本だって世界銀行の応援がなければ、新幹線もオリンピックもできなかったのだから、助けあいは「お互いさま」とスピーチするジョイセフ・石井事務局長。石井さんのインタビューはこちら。
【写真協力は
矢代隆助さん、當麻裕介さん】







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