月刊ライフビジョン | 甘酸辛苦

土偶

POOH

 群馬県立歴史博物館に展示してある「土偶」をみた。

 縄文時代の造形は実にユーモアにあふれている。画家の岡本太郎は縄文時代のエネルギーに満ちた造形をヒントに数々の作品を生みだした。大阪万博のシンボル「太陽の塔」はその代表作である。しかし、あの時代と今の時代とは大きく異なる。

 数千年の時を隔て土の中から現れた土偶は、今の時代をどのようなまなざしで見ているのだろうか。素焼きの土塊にすぎない土偶を描きながら、そんな想像をしている。

「土塊」画用紙・鉛筆

次回作へのエスキース


 熊のPOOHさん
 1954年、桐生市生まれ。 22歳から労働組合の地方組織で32年間組合活動に専念。
 2019年3月、定年退職後入学した武蔵野美術大学・通信教育課程を卒業。現在は絵を描くことの意味を探究中。