月刊ライフビジョン | off Duty

ワクチン抜きの人生行路難し?

曽野緋暮子

 11月1日、5回目のオミクロン対応コロナワクチンを接種した。ワクチン接種後5ヶ月を経て次のワクチン接種ができると言うことだったが、急きょ3ヶ月に期間が短縮された。本当に大丈夫なの? と思いつつ接種券が到着すると反射的にかかりつけ医に予約した。

 以前は注射をすることはほとんどなかった。しかし、季節の変わり目や寒暖差が大きいとすぐに咳が続くので肺炎球菌対応ワクチンは接種した方が良いと言われて2019年秋に接種した。するとその年の年末、生まれて初めてインフルエンザに罹った。私が発端で家族がインフルエンザに罹患したため翌2020年からインフルエンザのワクチン接種をすることになった。そして、翌2021年5月、コロナ対応ワクチンの接種開始だ。インフルエンザワクチンとコロナ対応ワクチンで注射漬けだ。高齢者前期の私の体内はどう変化しているのだろう? これからずっと注射漬けが続くのか?

 5回目のワクチン接種後特に副反応がなく、「本当に効くのかな?」と反って心配だったが、周囲の人達も副反応が全くないと言うのでちょっと安心。

 若い世代では、3回目の副反応がきつくて寝込んだので4回目は接種するのが怖いとか、3年経っても収まらないのにワクチンって有効なの? 1度コロナに罹ったからワクチン不要なんじゃない? と様々な思いがあるようだ。

 こんなに医学が発達しているはずなのに世界中のどこからも有効な治療薬が出てこないのが不思議だ。治療薬がないのにワクチンの有効性だけが証明されているというのも。素人には理解が難しい。

 しかし、なんだかんだ言いつつ5回目のワクチン接種証明書を免罪符として(?)紅葉の京都に出かけた。姪が共同主催するイベントに人が集まらないので動員がかかった。お出かけしてもいい雰囲気の時に出かけていないと悔しい思いをするかもと、思い切って妹と新幹線に乗った。新幹線はほぼ満席。京都駅は5年位前と同じような人混みだ。駅のビルでお昼を食べようとするとどこも行列だ。比較的少ない行列のお店に入ったが、入り口の検温、消毒、テーブルの仕切り板はまだ、コロナ時代そのままだなあ。

 ホテルのチェックインではワクチン証明書、運転免許証を提示。さらに健康調査表に体温等問題ナシを記入、署名。そこで、旅行割が成立。説明を受けながら3000円のクーポン券を受け取った。ホテルのスタッフさんも大変だ! テレビで今回の旅行割、県民割が複雑という話をよく耳にするが、本当なんだ。

 京都の街は修学旅行生、観光客でいっぱいだ。着物を着て街歩きする若者が多い! それも男性が多いことに驚いた。「レース地の着物って最近の流行り?」「帯結びも変わったね。」等々、お喋りしながら昔ながらの老舗の店頭を眺めながら歩く。地元から遠く離れた場所なので、マスクをしていてもコロナを意識しないそぞろ歩きが楽しい! 妹に言われて気づいた。「外国人観光客って本当にマスクしていないね!」

 紅葉の美しいお寺の庭では結婚式の前撮りをするカップルに何組かであった。皆この日を随分待っていたんだろうなあ。

 手洗い、マスク、消毒に加えてワクチン証明書があれば自由に動けるのなら、これからもワクチン接種受け続けるかなぁ(笑)