論 考

月に叢雲、花には政治

 わが事務所界隈の桜が満開になった。

 コロナ事情が、もう1つパッとしない。人間は、習慣の生き物で、なににでも慣れるが、3年にもなるのに、毎日数字を眺めて気持ちが落ち着かない。

 東京の10万人当り感染者数は、3月4日560.87人、順調に推移して23日に313.58人まで下がったが、翌24日は316.52人と反転した。25日は312.71人と下がったが、27日は再び上昇して322.23人となった。19日までは、かなり快調に下がっていたが、以降はどうやら足踏み状態である。

 まん延防止措置解除が21日であったし、ちょうど3連休も重なったからだとも思うが、町の雰囲気が格別開放的になったわけでもないので、コロナのしつこさに唸っている。

 ウクライナの戦争が、気になって仕方がない。プーチンが始めた戦争だから、戦争犯罪の張本人、権力亡者、人非人などなどの罵詈雑言が浮かぶ。

 しかし、民主主義と平和を唱える国々の政治家の停戦を作る動きが見えず、拱手傍観、いや、バイデン氏などは挑発しているみたいであり、不信感が募る。はっきり言うと、どいつもこいつも鼻持ちならないエリート意識の塊で、人の命と生活の重みを理解していない。

 アメリカとG7を表に立てて、なんら知恵の出せないわが外交も語るに落ちる。安倍的花見事件以来、風流な気分の出番がない。